“執事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつじ81.8%
バトラア9.1%
とりつぎ4.5%
バトラー4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こん夜は泊り番さ。いま女房にもいっといたが、万事君にお願いするよ。法要の執事しつじなんてしたこともあるまいがね。はははは」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十二月十四日の深夜、ベイ・リッジというところにあるヴァン・ブラント氏の家へ押し込もうとしていた二人組の強盗が、物音を聞いて起き出た同家の執事バトラアによって発見された。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「用事は、執事とりつぎにいうてくれ」と落着いた顔でいった。だが、驚いたのは、周囲にいあわせたこのやかたの小侍や稚子ちごや牛飼たちで
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
給仕頭の上に執事バトラーを置き、玄関には専属の玄関番を設けて扉の開閉に当らせ、そしてもっと給仕や小間使たちをやし、召使たちには今のように西班牙エスパニヤ風の服装みなりをさせず
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)