“蚊燻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいぶ87.5%
かいぶし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初夏でも夜は山中の冷え、炉には蚊燻かいぶしやら燈火ともしび代りやらに、松ヶ根の脂肪あぶらの肥えた処を細かに割って、少しずつ燃してあった。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「どれ、あのとほくのがゝ、わかるもんか何處どこだか」勘次かんじえたところだけがつくりとつた蚊燻かいぶしの青草あをくさそゝぎながら氣乘きのりのしないやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
って東へ窓を開け、之をざまと云います。夏季なつ蚊燻かいぶしを致します。此の蚊燻の事を、彼地あちらではくすべと申します。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)