青草あおくさ)” の例文
かれは、青草あおくさうえこしをおろそうとしたが、そばにちいさな茶店ちゃみせがあるのにづいたので、さっそくはいって腰掛こしかけへやすみました。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
といって、おかあさんにおそわったとおり、二ひきうまあいだ青草あおくさげてやりますと、あんじょう、一ぴきががつがつしてくさべるあいだ、もう一ぴきしずかにすわったままながめていました。
姨捨山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
もりはやしも、大砲たいほうけてしまったところもあります。ひろ野原のはらに、青草あおくさひとつえないところもあります。まったくむかしと、あたりの景色けしきがすっかりわっていました。
強い大将の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)