“あをくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青草57.1%
緑草14.3%
縁草14.3%
青艸14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晴れ渡つた空の下に、流れる水の輝き、つゝみ青草あをくさ、その上につゞくさくらの花、種々さま/″\の旗がひらめく大学の艇庫ていこ、そのへんからおこる人々のさけび声、鉄砲のひゞき渡船わたしぶねから上下あがりおりする花見の人の混雑。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかしてをかが、緑草あをくさや花に富める頃、わが飾れるさまを見ん爲かとばかり、己が姿をそのふもとの水にうつすごとく 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我見しにこゝには溪のため外部そとよりみえざりし多くの魂サルウェ・レーギーナを歌ひつゝ縁草あをくさの上また花の上に坐しゐたり 八二—八四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
戸より入りて見れば、新に大理石もてり成せる大いなる馬二頭地上に据ゑられ、青艸あをくさはほしいまゝに長じて趺石ふせきを掩はんと欲す。四邊あたりには既に刻める柱頭あり、あらごなししたる石塊あり。