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貧乏
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びんばふ
ふりがな文庫
“
貧乏
(
びんばふ
)” の例文
「
何
(
なに
)
金
(
かね
)
があるばかりぢやない。
一
(
ひと
)
つは
子供
(
こども
)
が
多
(
おほ
)
いからさ。
子供
(
こども
)
さへあれば、
大抵
(
たいてい
)
貧乏
(
びんばふ
)
な
家
(
うち
)
でも
陽氣
(
やうき
)
になるものだ」と
御米
(
およね
)
を
覺
(
さと
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吹聽
(
ふいちやう
)
するに疑ひなし其上長屋中へ
錢金
(
ぜにかね
)
用立家主へも金を
貸
(
かす
)
故
(
ゆゑ
)
勘太郎を二
無
(
なき
)
者の樣におもひ我々如き
後生
(
ごしやう
)
大事
(
だいじ
)
と渡世する者は
貧乏
(
びんばふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
貧乏
(
びんばふ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
はいつでも
土
(
つち
)
にくつゝいて
食料
(
しよくれう
)
を
獲
(
う
)
ることにばかり
腐心
(
ふしん
)
して
居
(
ゐ
)
るにも
拘
(
かゝ
)
はらず、
其
(
そ
)
の
作物
(
さくもつ
)
が
俵
(
たはら
)
になれば
既
(
すで
)
に
大部分
(
だいぶぶん
)
は
彼等
(
かれら
)
の
所有
(
しよいう
)
ではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一つは養ひ親の市之助が、連れ
娘
(
こ
)
のお糸を可愛がり過ぎて、どうしても手離さうとしない事で、次の一つは、ツイ白い齒を見せた
貧乏
(
びんばふ
)
富が、
絡
(
から
)
みついて離れないことだ。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは
元
(
もと
)
は
富
(
と
)
んでゐた
大地主
(
おほぢぬし
)
、
騎兵隊
(
きへいたい
)
に
屬
(
ぞく
)
してゐた
者
(
もの
)
、
然
(
しか
)
るに
漸々
(
だん/\
)
身代
(
しんだい
)
を
耗
(
す
)
つて
了
(
しま
)
つて、
貧乏
(
びんばふ
)
し、
老年
(
らうねん
)
に
成
(
な
)
つてから、
遂
(
つひ
)
に
此
(
こ
)
の
郵便局
(
いうびんきよく
)
に
入
(
はひ
)
つたので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
「
貧乏
(
びんばふ
)
畫家
(
ぐわか
)
の
妻
(
つま
)
として三
年間
(
ねんかん
)
で三百
圓
(
ゑん
)
溜
(
た
)
めたあたしの
經驗
(
けいけん
)
か?」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
然
(
しか
)
しそれも
依然
(
いぜん
)
として
金錢
(
きんせん
)
に
幾
(
いく
)
らでも
餘裕
(
よゆう
)
のある
人
(
ひと
)
にのみ
便利
(
べんり
)
なのであつて、
貧乏
(
びんばふ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
には
牛
(
うし
)
や
馬
(
うま
)
が
馬塞棒
(
ませぼう
)
で
遮
(
さへぎ
)
られたやうな
形
(
かたち
)
でなければならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
見て權三助十の兩人の大いに
腹
(
はら
)
を
立
(
たて
)
此方
(
こちら
)
は
貧乏
(
びんばふ
)
しても
明白手堅
(
しらきちやうめん
)
の
駕籠舁
(
かごかき
)
勘太郎は商賣なし
年中
(
ねんちう
)
博奕
(
ばくち
)
に
騙
(
かた
)
りなどを渡世に暮せど大屋へ
鼻藥
(
はなぐすり
)
を
遣
(
やる
)
故
(
ゆゑ
)
何
(
なに
)
をしても小言を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
貧乏
(
びんばふ
)
な
所帶
(
しよたい
)
であれば
彼等
(
かれら
)
は
幾
(
いく
)
ら
少量
(
せうりやう
)
でも
不足
(
ふそく
)
をいはぬ。
然
(
しか
)
し
多少
(
たせう
)
の
財産
(
ざいさん
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
ると
彼等
(
かれら
)
が
認
(
みと
)
めて
居
(
ゐ
)
る
家
(
うち
)
でそれを
惜
(
をし
)
めば
彼等
(
かれら
)
は
不平
(
ふへい
)
を
訴
(
うつた
)
へて
止
(
や
)
まぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
して倶に
貧乏
(
びんばふ
)
する時は
夫
(
をつと
)
に對して何と云譯が成べきぞ然はなく共お粂の
里
(
さと
)
は
貧窮
(
ひんきう
)
なりと云るゝ度の
肩身
(
かたみ
)
の
狹
(
せま
)
さ恥しさ御氣に
障
(
さは
)
るかは知ね共私し共は
寢衣
(
ねまき
)
にも着られぬ樣な
衣物
(
きもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“貧乏”の解説
貧乏(びんぼう、英語:poor)とは、財産や収入が少なく生活が苦しいこと。貧しいさま。貧困より生活には困窮していない。俗に金欠と言われる場合があるが、状況が悪化すると赤貧とも呼ばれることもある。
(出典:Wikipedia)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
乏
常用漢字
中学
部首:⼃
5画
“貧乏”で始まる語句
貧乏人
貧乏徳利
貧乏籤
貧乏世帯
貧乏動
貧乏世帶
貧乏神
貧乏臭
貧乏村
貧乏鬮