“貧乏鬮”の読み方と例文
読み方割合
びんぼうくじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧乏鬮びんぼうくじ引当ひきあてた者は、祖先伝来の家屋敷や畑をすてゝ、代地だいちと云えば近くて十丁以内にはなく、他郷に出るか、地所が不足では農をよして他に転業しなければならぬ者もあろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たった一人貧乏鬮びんぼうくじいたのんお梅どんで、「そんなことになってたのんに、お前附いてながら主人に知らさんいう法あるもんか」いわれて、ひま出されてしもて、えらアい私ら恨んでて、——そら
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)