貧乏きうぼう)” の例文
みのるはまだ/\、男と一所の貧乏きうぼうな生活の爲に厭な思ひをして質店しちみせの軒さへくゞるけれども、義男は女の好む藝術の爲に新らしい書物一とつ供給あてがふ事を知らなかつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)