“水調子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずちょうし75.0%
みずぢょうし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閉切った障子の中には更に人の気勢けはいもないらしいのに唯だ朗かに河東節かとうぶし水調子みずちょうし」の一曲がかなでられている。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
塀の中から、お綱であろう、周馬を待つ間の退屈しのぎに、探し出した三味線の糸をなおして、薗八節そのはちぶし隆達りゅうたつか、こッそりと爪で気まぐれな水調子みずちょうしらしている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしはその時新曲の執筆に際して竹婦人ちくふじん玉菊たまぎく追善ついぜん水調子みずぢょうし「ちぎれちぎれの雲見れば」あるいはまた蘭洲らんしゅう追善浮瀬うかぶせの「傘持つほどはなけれども三ツ四ツるる」というような凄艶せいえんなる章句に富んだものを
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)