“薗八節”の読み方と例文
読み方割合
そのはちぶし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小首をひねる耳へ、嘲るように唄は続いた。よく聞けば箱根から先には珍しい薗八節そのはちぶしである、何ともいえぬ渋い節回し
暗がりの乙松 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お才の名は、それからまもなく、桐佐きりさのたそや行燈あんどんから隠れて、なかの馴染みな人を相手に、薗八節そのはちぶしの女師匠と変った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取り万事はなはだものうく去年彩牋堂竣成しゅんせい祝宴の折御話有之候薗八節そのはちぶし新曲の文章も今以てそのまゝ筆つくることあたはず折角の御厚意無にいたし候不才の罪御詫おわび致方いたしかた無御座ござなく候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)