“桐佐”の読み方と例文
読み方割合
きりさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉原の仲之町、そこの夜桜よりは桐佐きりさのお才といわれたお綱の母と、まだ三十二、三であった世阿弥とは、かなり永い馴染なじみだった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その辰巳屋たつみやのおひなさんも神田で生れて、吉原の引手茶屋桐佐きりさの養女となり、日本橋区中洲なかすの旗亭辰巳屋おひなとなり、豪極ごうきにきこえた時の顕官山田○○伯をつかみ、一転竹柏園ちくはくえんの女歌人となり
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
お才の名は、それからまもなく、桐佐きりさのたそや行燈あんどんから隠れて、なかの馴染みな人を相手に、薗八節そのはちぶしの女師匠と変った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)