御館ミタチ)” の例文
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、苑の池の蓮の莖を切つて來ては、藕絲ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、苑の池の蓮の莖を切つて來ては、藕絲ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、ソノの池のハスの茎を切つて来ては、藕糸ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この御館ミタチも、古いおところだけに、心得のある長老オトナの一人や、二人は、難波へも下らずに、留守に居るので御座りませう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
この御館ミタチも、古いおところだけに、心得のある長老オトナの一人や、二人は、難波へも下らずに、留守に居るので御座りませう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
この御館ミタチも、古いおところだけに、心得のある長老オトナの一人や、二人は、難波へも下らずに、留守に居るので御座りませう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其より外には、ハウもつかなかつた。奈良の御館ミタチの人々と言つても、多くは、此人たちの意見を聴いてする人々である。よい思案を、考へつきさうなものも居ない。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
四五十年あとまでは、唯關と言ふばかりで、何のシルシもなかつた。其があの、近江の滋賀の宮に馴染み深かつた、其よ。大和では、磯城シキ譯語田ヲサダ御館ミタチに居られたお方。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
身狹乳母ムサノチオモの思ひやりから、男たちの多くは、唯さへ小人數な奈良の御館ミタチの番に行け、と言つて還され、長老オトナ一人の外は、唯雜用ザフヨウをする童と、奴隷ヤツコ位しか殘らなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)