“藕糸”のいろいろな読み方と例文
旧字:藕絲
読み方割合
はすいと33.3%
ぐうし33.3%
ハスイト16.7%
グウシ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若人等は、この頃、氏々の御館みたちですることだと言って、そのの池の蓮の茎を切って来ては、藕糸はすいとを引く工夫に、一心になって居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
他なし、渠はおのがまなこの観察の一度達したるところには、たとい藕糸ぐうしの孔中といえども一点の懸念をだにのこしおかざるを信ずるによれり。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、ソノの池のハスの茎を切つて来ては、藕糸ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女たちの噂した所の、袈裟ケサで謂へば、五十条の大衣ダイエとも言ふべき、藕糸グウシの上帛の上に、郎女の目はぢつとすわつて居た。やがて筆は、タノしげにとり上げられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)