“みたち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミタチ
語句割合
御館53.8%
御立15.4%
7.7%
7.7%
三太刀7.7%
御太刀7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都に於て、当時第一の名門であつた、比野大納言資治卿ひのだいなごんやすはるきょう(仮)の御館みたちの内に、一日あるひ人妖じんようひとしい奇怪なる事が起つた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御立みたちせし島を見るとき行潦にはたづみながるる涙止めぞかねつる」(巻二・一七八)ぐらいに行くのが寧ろ歌調としての本格であるのに、此歌は其処までも行っていない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
近江の二六佐々木氏綱ささきうぢつなみそか使つかひにえらばれて、かのみたちにとどまるうち、さきの城主二七尼子経久あまこつねひさ二八山中たうをかたらひて、二九三十日みそかの夜三〇不慮すずろに城を乗りとりしかば
此年ことし二三享徳きやうとくの夏、二四鎌倉の御所ごしよ成氏朝臣しげうぢあそん二五管領くわんれい上杉うへすぎと御中けて、みたちひやう火に跡なく滅びければ、御所は二六総州そうしうの御味方みかたへ落ちさせ給ふより、関の東たちまちに乱れて
武士らこれをとりもたせて、怪しかりつる事どもをつばらに訴ふ。助も大宮司も妖怪もののけのなせる事をさとりて、豊雄をさいなむ事をゆるくす。されど二〇九当罪おもてつみまぬがれず、かみみたちにわたされて牢裏らうりつながる。
太郎、夜の明くるを待ちて、大宮司のみたちに来り、しかじかのよしを申し出でて、此の太刀を見せ奉るに、大宮司驚きて、是なん大臣殿おほいどのたてまつり物なりといふに、助聞き給ひて、なほせし物問ひあきらめん。
信玄は八幡社の東方附近に、他の諸隊はこの左右前後に陣す。この位置は今三太刀みたち七太刀と称せられていると云う。信玄の傍には諏訪神号旗と孫子の旗がひるがえっている。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
主上には、ことのほか、ごきげんうるわしく、御酒をたまわり、また一ト振りの御太刀みたちをも正成へ下された。いや正成一個にとどまらず、すべてわが一族へふかいおたのみを
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)