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みたち
近江の
二六佐々木氏綱に
密の
使にえらばれて、かの
館にとどまるうち、
前の城主
二七尼子経久、
二八山中
党をかたらひて、
二九大
三十日の夜
三〇不慮に城を乗りとりしかば
此年二三享徳の夏、
二四鎌倉の
御所成氏朝臣、
二五管領の
上杉と御中
放けて、
館兵火に跡なく滅びければ、御所は
二六総州の御
味方へ落ちさせ給ふより、関の東
忽ちに乱れて
使
異しみながら彼の
館に
往きて、其の
由をいひ入れてうかがひ見るに、
主の助をはじめ、
令弟の十郎、
二八家の子
掃守など居めぐりて酒を酌みゐたる。師が詞のたがはぬを
奇とす。