“大館”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおだて63.6%
おおやかた36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは文句を他所よそから聞き覚えて、呪文じゅもんのようにそれを守り、または若干の作意を加えたものが鬼きめの言葉には多い。羽後うご大館おおだて附近に行なわれていたのは
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大館おおだて義氏、堀口美濃守、江田、額田ぬかだ、烏山、羽川、里見、岩松、武田などの宗徒むねとの一族旗本からまた——在京の禁門軍、名和長年らの諸大名の兵力までをあわせ
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藪原長者の大館おおやかたは木曽川に臨んだ巨巌きょがんの上にとりでのように立っていた。すそは石垣で畳み上げ、窓はあかがねの網を張り、おおかみより猛々たけだけしい犬の群は門々の柱につないであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
以前にまさる大館おおやかたが、もう八分どおり竣工しゅんこうしかけていた。門前町も、復興していた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)