“とりはから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取計91.7%
執計8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うまく切り抜けてともかくも婚礼は帰朝の後という事にさせたいのだ。この事は是非一つ君の御尽力を願うから君が一つ大原君に説いて婚礼延期の事を取計とりはからってくれ給え
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
寵愛ちょうあいしてゐるパイプ——ネクタイピン——卓上の一枝の花——を一方は割愛し、一方は愛用し始めるといつた無雑作むぞうさな調子で、兄はその友人と自分の妹の婚約を取計とりはからつた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
以て波風なく御執計とりはからひ下され候樣頼み奉つり候と申ければ此樣子を見て安田佐々木兩人は仕濟しすましたりと心中に悦び彌々いよ/\※に乘て大柄面おほへいづらをし此儀大納言殿には元より穩便をんびん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二ツと申事且つ又御墨附御短刀も相違御座なくあらせらるれば近々きん/\御親子ごしんし御對顏ごたいがんの御儀式ぎしき執計とりはからひ申すべき段上聞に達し候處芝八山は町奉行の掛りなれば越前再吟味願度由さいぎんみねがひたきよし此段このだんうかゞひ奉ると言上に及びければ將軍にはきこめされ天一はよくるとや音聲迄おんじやうまでも其儘とな物の種は盜むも人種はぬすまれずと世俗せぞくことわざさもありあらそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)