“音聲迄”の読み方と例文
読み方割合
おんじやうまで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二ツと申事且つ又御墨附御短刀も相違御座なくあらせらるれば近々きん/\御親子ごしんし御對顏ごたいがんの御儀式ぎしき執計とりはからひ申すべき段上聞に達し候處芝八山は町奉行の掛りなれば越前再吟味願度由さいぎんみねがひたきよし此段このだんうかゞひ奉ると言上に及びければ將軍にはきこめされ天一はよくるとや音聲迄おんじやうまでも其儘とな物の種は盜むも人種はぬすまれずと世俗せぞくことわざさもありあらそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わりたるが如きのみか御音聲迄おんじやうまでも其儘なりこれ御親子に相違なき證據ならずや今一應將軍へ御うかゞひ下されたし克々よく/\勘考かんかう遊ばされなば屹度御覺有べしと述れば越前守は大音に伊賀亮だまれ天一坊の面體よく將軍御幼年えうねんの御面部に似しのみならず音聲まで其の儘とはいつはり者め其方紀州家の浪人ならばいざ知ず九條家の浪人らうにんにて將軍の御音聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)