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取計
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とりはか
ふりがな文庫
“
取計
(
とりはか
)” の例文
「どう仕りまして……飛んだ
周章者
(
うろたえもの
)
で御座います。
御仁体
(
ごにんてい
)
をも
弁
(
わきま
)
えませず、御都合も伺いませずに
斯様
(
かよう
)
な事を
取計
(
とりはか
)
らいまして……」
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
諭吉は母の病気に付き
是非
(
ぜひ
)
帰国と
云
(
い
)
うからその意に任せて
還
(
かえ
)
すが、修業勉強中の事ゆえ再遊の出来るようその
方
(
ほう
)
にて
取計
(
とりはか
)
らえと云う文句。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この日はその儘に過ごしその翌朝十時頃から行くがよい、さすれば午後五時頃に総理大臣が内廷散歩の際遇われるように
取計
(
とりはか
)
ろうからということであった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
俺
(
わし
)
の
力量
(
ちから
)
に
及
(
およ
)
ぶことなら
何
(
なん
)
なりと
申出
(
もうしで
)
るがよい。すでに
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
からも、そなたの
為
(
た
)
めによく
取計
(
とりはか
)
らえとのお
指図
(
さしず
)
じゃ。
遠慮
(
えんりょ
)
なく
訊
(
き
)
きたいことを
訊
(
き
)
いてもらいたい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
被害者が国家の重要人物であるという電話によって、署長は特に迅速な
取計
(
とりはか
)
らいをしたのである。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
文「これはしたり、囚人一同の者に代り申上げます事
故
(
ゆえ
)
、御無礼の段は御容赦下さいまして、一度はお
聞済
(
きゝずみ
)
の上、お
頭様
(
かしらさま
)
に拝顔の
適
(
かな
)
いまするようお
取計
(
とりはか
)
らいを願います」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
村長に致したる處御意を
振
(
ふる
)
ふ故村中の者先代憑司が時の
取計
(
とりはか
)
らひを
慕
(
した
)
ひ汝が村役を上させ先代憑司に仰付られる樣に願ひたるを第一の
意趣
(
いしゆ
)
に
存
(
ぞん
)
じ其上先妻梅事貞實成しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それについては女の身よりも男の
蘿月
(
らげつ
)
に万事を
引受
(
ひきう
)
けて
取計
(
とりはか
)
らつて
貰
(
もら
)
ひたいと
云
(
い
)
ふのであつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
特
(
こと
)
に
小形
(
こがた
)
の「フランネル」の
水兵服
(
すいへいふく
)
を、
裁縫係
(
さいほうがゝり
)
の
水兵
(
すいへい
)
に
命
(
めい
)
ずるやら、いろ/\
取計
(
とりはか
)
らつて
呉
(
く
)
れる、
其間
(
そのま
)
に、
大佐
(
たいさ
)
より
命令
(
めいれい
)
のあつた
吾等
(
われら
)
の
居室
(
ゐま
)
の
準備
(
じゆんび
)
も
出來
(
でき
)
たので、
其處
(
そこ
)
に
導
(
みちび
)
かれ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
追うように
取計
(
とりはか
)
られたい
地球発狂事件
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
これは妻として主人の名誉を大切に致しますために、
取計
(
とりはか
)
らいました事で、決して余計な事を致したおぼえは御座いません
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
遣はるゝに相違なし
然
(
さ
)
すれば某しが
志操
(
こゝろざし
)
も
屆
(
とゞ
)
き
娘
(
むすめ
)
も
無陀奉公
(
むだぼうこう
)
にならぬと云ふ者
也
(
なり
)
と
咄
(
はな
)
しければ女房お梅も打喜び夫はよくこそ
取計
(
とりはか
)
らはれたり
然
(
さ
)
すれば如何に
物堅
(
ものがた
)
き人にても手元にあるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「肥後殿も
悪
(
あ
)
しゅうは
計
(
はか
)
ろうまい。薩藩とは犬と猿同然の仲じゃけにの……即刻に
取計
(
とりはか
)
らえ……」
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
返さば
勘辨
(
かんべん
)
せんなどと自分
了簡
(
れうけん
)
にて
取計
(
とりはか
)
らふは甚だ以て
不審
(
ふしん
)
の至にして
主人持
(
しゆじんもち
)
にはあるまじき
不屆
(
ふとゞき
)
なり汝は
探索方
(
たんさくかた
)
の
手先
(
てさき
)
でも致すかと申されしに久兵衞は甚だ恐れ如何致しまして
然樣
(
さやう
)
な事は仕つらず私しは
油屋
(
あぶらや
)
五兵衞が見世の番頭を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
中
(
うち
)
に私の末弟の五郎が生まれると間もなく、お祖父様とお祖母様が東京をお嫌いになって
頻
(
しき
)
りに生れ故郷を恋しがられるので父は閉口したらしく私と三人で九州に別居するように
取計
(
とりはか
)
らった。
父杉山茂丸を語る
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
只今の御質問について一場の講演をさせる順序に
取計
(
とりはか
)
らっております。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
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取計可仕