後々あと/\)” の例文
とくと私の志を述べて、暫く命をながらえて、己になり代ってうちのおっかアに孝行をして呉れるようにくれ/″\も後々あと/\の事を頼む
「さうだ、あの千円をこの男に呉れてやらう、相手は裁判官だ、また後々あと/\の都合もある事だから。」
その四邊あたりの水、恰も鍋中の湯の滾沸こんふつせるが如くなり。ジエンナロはいづかたに避くるかと問へり。少年は後々あと/\といへり。われ。されば又全島を巡らんとするか。少年。風なき方の岩に沿うて漕がん。
これ忰手前なア何うかして助けたいが、実はとても助からぬ事と存じて居ろうが、後々あと/\の事には心を残さず往生致せ、縁有って手前の家内に成ってるお繼という此の娘は私が引取って剣術を仕込み
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
買いくれよと云いかけられ是非無く殺害したるに新助殿妻おふみ殿の兄御あにごとは露知らず昨夜の物語に始めて知り兄良人おっとあだ申訳相立たず自害致し相果て候我等なき後々あと/\は我が財産は松山の御子達おこたちへ引渡し候処実証じっしょうなり松山の家名は二人の子供を
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)