-
トップ
>
-
親木
「年々や桜を
肥す花の塵」美しい花が落ちて
親木の肥料になるのみならず、邪魔の
醜草がまた死んで土の肥料になる。
「年々や桜を
肥す花の塵」美しい花が落ちて
親木の肥料になるのみならず、邪魔の
醜草がまた死んで土の肥料になる。
「いい
子供が
産まれて、
親木は、それで
満足して、
枯れていくんですよ。
人間も、かわりはありません。」と、
母はいわれたのです。
「おまえが、もらってきて
植えたのが、
親木になって
丹精したから、こんなにいい
子供が
産まれたんです。」と、
母は
答えられました。