っかあ)” の例文
其のうちにゃア様子も解るだろうから……己は早くうちけえっておっかあにも悦ばせ、借金方を付けて、質を受けて、てめえの着物も持って来るから
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると「肥満ふとっちょのタラスのうちの支配人がやって来て金貨を三枚出した。するとおっかあは牝牛をその男にくれてしまったので、おれたちの飲むものがなくなった。」
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
「おっかあ加減あんべいが悪いって聞いたが、どうだい。もういいかな」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
私はね今度と云う今度はおっかあの云う通り呆れたよ、お前も新店のことだから是だけ代物しろものを仕入れなければならない、土蔵も建てなければならぬとか
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「でも、お種坊はかせぎものだから、おっかあ、楽ができらアな」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
文「それはおっかあ、遣る遣らぬはあとの話、お前に相談するのではない、先生との話だからそれは後の話にして下さい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おっかあ、いい気だからなア」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
とっさま帰ったらおっかあに食わせて呉れ、こりゃア江戸なア菓子だと云ってよこすから盗み物でア悪いぞと云うと、なに菓子屋じゃア屑は無暗むやみに食うのだが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちょいとおっかあに君から相談して貰いてえな、何と此のを身請えしてえんだが、馬鹿な事を云われちゃア困るんだ、大概てえげえ相場も有るもんだが、何うだろう、身請を
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
っかあまことに御無沙汰、一寸来なくちゃアならんのだけれども、駿府の方から親戚の者が出て来て居るもんだにってな何ややと取紛とりまぎれて、何うか僕も親族の者が
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
っかあそれはねお前が腹を立つのはもっともだけれども、是には種々いろ/\な深い訳のあることで、私も此方様へ二月からお出入して、初めはやれこれ云って有難い花主とくいと思って
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
っかあがまたあゝいう気象だからお前に逆らって、んだんだというとお前が又癇癪を起して喧嘩を始めて、手暴てあらい事でもして、お母の血の道を起すか癪でも起ったりすると
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼奴を親と思うじゃア無い、おっかあばかり親と思って勉強しろってね、それから学校へくの
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はゝが死んだあとに二度添どぞえでも這入って憎まれ口をきいていじめられると憫然かわいそうだから、大事にしておれに成り代って丹誠して呉れと云うから、なにおっかあ心配しなさんな、己が受合ったから
嘉「いえなにわしが処へお出でなすった事も何もない、私は御懇意にもなんにもしませんが、婆が商いに出ました先でお目にかゝったのがはじまり、それから頼まれましたんで、のうおっかあ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしはお前のお祖父さんにもおっかあにも面目無い、私はもう縁が切れて居るから他人のようなものだが、たった一目お前のお母に逢って詫言わびごとたくって、お父さんは態々わざ/\忍んで来たんだが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「まア宜しいじゃアございませんか、おっかあの云いようが悪いから誰でもおこらア、美代吉種々いろ/\是には話の有る事だから、後でわしから話をするから、お前往ってあの方の機嫌を直して帰すがい」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
子「おっかああの大福餅を買っておくれなえゝ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
男「おっかあの事を留守中何分頼む」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仁「おっかあ何をするんだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)