“マザー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
母親40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ファザーマザーも然う言うんだけれど、僕は気が立っているから、差当りそんな余裕がない。それに先方むこうはいつまでも待ってくれる。父の子分みたいな男が仲人だから自由が利く」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「僕のところでは少し問題が起っているんだ。ファザーマザーも申込む時まで乗気になっていたが、先方むこうの態度が変に高飛車だものだから御機嫌が悪い。こんな筈じゃなかったと思っているのらしい」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おれも、あの市來知いちぎしりにある、野菊のぎくいてる母親マザーはかにだけはきたいとおもつてゐる。本當ほんたう市來知いちぎしりはいゝところだからなあ。』
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
母親マザーは一々父親ファザーへ報告するのが役目だ。俊彦は好い心掛けの子ですって。感心なものでございますって。僕の声価はとみに高まる。そこへ又君がやって来るんだ」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「然う手間は取らせない。僕のところは厳重だから、友達が遊びに来れば、母親マザーが直ぐ後から素性すじょうを訊く。『今日おいでになった怖い顔の人は学校のお友達?』って」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「佳子さんのような気むずかしい人よりもと言って、母親マザーが頻りに勧めるのらしい。吉川君はその人の写真を持って来て見せたよ。あゝいうことは一体ういう心理状態だか分らない」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)