“東郷”の読み方と例文
読み方割合
とうごう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東郷とうごう大将たいしょうの若い時の写真を見ると、実に立派でしかも明るく朗らかな表情をしたのがある。ジョン・バリモアーなどにもちょっと似ているのがある。
藤棚の陰から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ビスマルクや、ヒンデンブルグや、伊藤博文や、東郷とうごう大将やの人人が、おそらくはまた死の床で、静かに過去を懐想しながら、自分の心に向つて言つたであらう。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
おまえも知っとるはずじゃが、あの知事の東郷とうごう、な、おまえがよくけんかをしたあの母御かさまな、どうかい、あのひとが肺病で死んでの、一昨年おととしの四月じゃったが、その年の暮れに、どうかい
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)