衰弱おとろへ)” の例文
寝過ぎと衰弱おとろへとから、恐しい苦痛の色を顔に表して、半分は未だ眠り乍ら其処に座つて居るかのやう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
身のいたき衰弱おとろへや。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
医者の話によると、身体の衰弱おとろへは一通りで無い。所詮しよせん助かる見込は有るまいとのことである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かねて心配したり想像したりした程に身体からだ衰弱おとろへが目につくでも無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)