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屈
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こゞ
ふりがな文庫
“
屈
(
こゞ
)” の例文
みね「旦那様
此方
(
こちら
)
の方をお向きなすっちゃアいけませんよ、もっと
襟
(
えり
)
を下の方へ延ばして、もっとズウッと
屈
(
こゞ
)
んでいらっしゃい」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「これは電燈ですか?」と言ひつゝ、
下
(
おろ
)
された土鍋の上に顏を
屈
(
こゞ
)
めて、藥に浸したガーゼを箸で摘んで目に當て/\した。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
私は
跪
(
ひざまづ
)
いた。彼女は私の方に
屈
(
こゞ
)
まないで、椅子に
凭
(
もた
)
れかゝつてたゞじつと私を見つめた。彼女は
呟
(
つぶや
)
きはじめた——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
姫は身を
屈
(
こゞ
)
めて、白玉を拾ふ。拾うても/\、玉は皆
掌
(
たなそこ
)
に置くと、粉の如く砕けて、吹きつける風に散る。其でも、玉を拾ひ続ける。玉は
水隠
(
みがく
)
れて見えぬ様になつて行く。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そこの石に
屈
(
こゞ
)
ませ、月の光に透して湖面を覗かします。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
小「へい、お辞儀をしようとして
屈
(
こゞ
)
むと梨が転がり出しますから頭を下げませんが、ちゃんと心の内でお辞儀をして居ります」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主「何うも女は
美
(
い
)
いが歩きつきが悪いな、ちと
屈
(
こゞ
)
む癖があるから反らせるが
宜
(
い
)
い、お前烟草を人に付けて出すのに、それでは色気がない、斯うすると宜い」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
富「どう致しまして、腹痛でございますから押えて少し
屈
(
こゞ
)
んでおりましたが、
暑気
(
しょき
)
に
中
(
あた
)
っておりますので、
先
(
せん
)
から瓜の皮はありますが、取りは致しませぬて」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
七「お屋敷を駈出して、虎ノ門の堀端で
屈
(
こゞ
)
んだ時に懐から
辷
(
すべ
)
ったに違いない……ちょいと往って来るよ」
梅若七兵衛
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
屈
(
こゞ
)
んで云いましたが、女の子は
能
(
よ
)
く
頭
(
かしら
)
を
斯
(
こ
)
う横にして下を
覗
(
のぞ
)
く様にして口を利くものでございますが、永禪は
只
(
と
)
見ると飛んだ処へ来た、年は
往
(
い
)
かぬが
怜悧
(
りこう
)
な娘、こりゃ見たなと思ったから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
屈
常用漢字
中学
部首:⼫
8画
“屈”を含む語句
前屈
屈曲
折屈
退屈
屈辱
窮屈
屈竟
理屈
鬱屈
背屈
屈指
屈託
屈托
屈強
佶屈
怠屈
佶屈聱牙
欝屈
屈伏
不屈
...