“薄男”の読み方と例文
読み方割合
すすきお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右馬(うま)の頭(かみ)の菟原(うばら)ノ薄男(すすきお)はとある町うらの人の住まない廃家の、はや虫のすだいている冷たい竈(かまど)のうしろに屈(こご)まって、匿(かく)れて坐っていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
衣(きぬ)を商う家、革をひさぐ家、魚をならべる店、わけて薄男(すすきお)がよく訪れた香(こう)さばく家、それらの店にすわる男らの顔にみな見覚えがあった。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
生絹はまだ明るい夕あかりのなかに紛(まご)う方もない、菟原(うばら)ノ薄男(すすきお)を見たのであった。頬は窪(くぼ)み眼はおとろえ、これが薄男の右馬(うま)の頭(かみ)とはどう考えても信じられぬほどであった。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)