“艶子”の読み方と例文
読み方割合
つやこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
台所には蕗子の妹で十三か四になる艶子つやこが、近所の内儀おかみさんたち二三人に囲まれて、畳に打伏したまま潸々さめざめと泣いていました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
この先に入れといた月川艶子つやこさんのお手紙を読んでちょうだい。文句をソックリその通りに写して置きましたから。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いろいろ考えたうちに一番感じたのは、自分がこんな泥だらけの服を着て、真暗なあなのなかにしゃがんでるところを、艶子つやこさんと澄江すみえさんに見せたらばと云う問題であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)