“艶聞”の読み方と例文
読み方割合
えんぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな彼に、われわれはよく甘えたり、罪のない艶聞えんぶんをからかつたりしたものだ。大学を出ると長崎へ行つて、はじめは医大につとめ、やがて開業した。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
もう古いことだが、今もって家中の者が、時折うわさにする、それは老公の隠れもない艶聞えんぶんのひとつであった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
常磐津ときわずやお針の稽古へいって、そこで聞く世間ばなしが、しばしば男女間の艶聞えんぶんに属し、ことに男というものが浮気で悪性だという定説になっていることを知り
寒橋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)