“えんぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
艶聞81.3%
延文6.3%
艶分6.3%
鉛分6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう古いことだが、今もって家中の者が、時折うわさにする、それは老公の隠れもない艶聞えんぶんのひとつであった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早々鈴ヶ森の村役人むらやくにんへ屆けければ村役人は其段訴へ出で早速さつそく檢使の役人出張ありて改め等相濟あひすみ飛脚の死骸しがいは十七屋孫兵衞方へ引渡ひきわたしと相成けるとぞ其のむか延文えんぶん康安かうあんの頃伊勢の國司こくし長野ながのの城主仁木右京大夫義長につきうきやうだいふよしながおのれが擅横ほしいまゝに太神宮の御神領迄ごしんりやうまで
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
休道詩人無艶分 なか詩人しじん艶分えんぶんしと
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
何となれば銅や青銅は緑青ろくしょうを発生して人身に有害ですし和製の三徳鍋なぞには多く鉛分えんぶんを含んでいます。鉛毒は勿論もちろん、緑青毒は激烈なもので随分人を殺すほどの危険もあります。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)