“艶種”の読み方と例文
旧字:艷種
読み方割合
つやだね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有喜世新聞社では一種の艶種つやだねと見過して、その以上に探訪の歩を進めなかったらしく、単にそれだけの事実を報道するにとどまっていた。
有喜世新聞の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今の都新聞に掲載されてゐる三面の艶種つやだねの記事、毎日一つづゝ巧に書いてある花柳種の記事、あゝした気分が西鶴の文章の何処かにある。
西鶴小論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
梅龍の姉は大學生の親切が元で思はぬ戀に落ちたといふ風な極古風な艶種つやだねであつたが、梅龍はいつも「まさか。」と言つて、否定するのである。
梅龍の話 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)