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艶種
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つやだね
ふりがな文庫
“
艶種
(
つやだね
)” の例文
旧字:
艷種
有喜世新聞社では一種の
艶種
(
つやだね
)
と見過して、その以上に探訪の歩を進めなかったらしく、単にそれだけの事実を報道するにとどまっていた。
有喜世新聞の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今の都新聞に掲載されてゐる三面の
艶種
(
つやだね
)
の記事、毎日一つづゝ巧に書いてある花柳種の記事、あゝした気分が西鶴の文章の何処かにある。
西鶴小論
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
梅龍の姉は大學生の親切が元で思はぬ戀に落ちたといふ風な極古風な
艶種
(
つやだね
)
であつたが、梅龍はいつも「まさか。」と言つて、否定するのである。
梅龍の話
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
「さあ話すがいい。お前の
艶種
(
つやだね
)
を、女のことをすっかり私に言ってしまいなさい。どうも、若い者ときたら仕方がない。」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
お糸さんの用事つてのは
詰
(
つま
)
らないことであつた。品川のある小新聞社の社員が
艶種
(
つやだね
)
を売りに来たので、少し
許
(
ばか
)
りの金を「桔梗」のお
上
(
かみ
)
がくれてやつた。
二黒の巳
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
▼ もっと見る
四十何歳かの某夫人と「おいらくの恋」とやらをして新聞や雑誌に
艶種
(
つやだね
)
を提供し、大いに世間を騒がしたことはなおわれ/\の記憶に新たなところである。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
時としては
艶種
(
つやだね
)
が二面の下から三面の
冒頭
(
あたま
)
へ続いて居る様な新聞だつたのが、今では
全紙
(
すつかり
)
総ルビ付で、体裁も自分だけでは何処へ出しても恥かしくないと思ふ程だし
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「そうか、入れ入れ、今日は雪もないのに、この女からせがまれて雪見だ。貴様、なかなかの色男だという評判だが、何か
艶種
(
つやだね
)
があるなら語って聞かせろ。それ——」
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
フラゴナールのすり切れたシャツ、すべてそれらの詩的な肉体美も、世間の
艶種
(
つやだね
)
を満載している新聞紙にたいするくらいの興味をしか、クリストフには与えなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
名高いカフェーゴロ、顔の古い
艶種
(
つやだね
)
記者、不良老年、壮士の頭目、主義者のチャキチャキなぞが、午後の或る時間になるとズラリと顔を揃える。駈け出しの不良なぞはそれと知ったら縮み上る。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
有喜世新聞社では一種の
艶種
(
つやだね
)
と見過ごして、その以上に探訪の歩を進めなかったらしく、単にそれだけの事実を報道するにとどまっていた。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「何か
艶種
(
つやだね
)
でしょう。」
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
七 ある
艶種
(
つやだね
)
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
艶
常用漢字
中学
部首:⾊
19画
種
常用漢字
小4
部首:⽲
14画
“艶”で始まる語句
艶
艶々
艶麗
艶書
艶冶
艶姿
艶消
艶然
艶聞
艶色