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屈
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まが
ふりがな文庫
“
屈
(
まが
)” の例文
古書
(
こしよ
)
に
渋海
(
しぶみ
)
又
新浮海
(
しぶみ
)
とも見えたり。此川
屈
(
まが
)
り
曲
(
くね
)
り、
広狭
(
ひろせまい
)
言ひ
尽
(
つく
)
すべからず。冬は一面に氷り
閉
(
とぢ
)
てその上に雪つもりたる所平地のごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
トラックを急がせて、会社近くの
屈
(
まが
)
り角へ来たとき、不意に横合から、五六人の男が、運転手台へ飛び
掛
(
かか
)
った。
眼
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
善吉は足早に吉里の後を追うて、梯子の中段で追いついたが、吉里は見返りもしないで
下湯場
(
しもゆば
)
の方へ
屈
(
まが
)
ッた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
道中自慢であつた父も、その時は既に六十四五歳になつて居り、四十歳ごろから腰が
屈
(
まが
)
つて、
西国
(
さいこく
)
の旅に出るあたりは板に紙を張りそれを腹に当てて歩いてゐた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
用人の足尾喜内、少し
屈
(
まが
)
った腰を延して、娘を縛った青竹の後ろを、
竹刀
(
しない
)
で力任せに引っ叩きます。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
私共
(
わたしども
)
に取つて
楽
(
たのしみ
)
は御座んせんのね、之を思ふと私などは
能
(
よ
)
くまア腰が
屈
(
まが
)
つて仕舞はないと感心致しますの——
否
(
いゝ
)
エ、此頃は、もう、ネ、老い込んで
仕様
(
しやう
)
がありませんの
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
見ると右の手の親指がキュッと内の方へ
屈
(
まが
)
っている、やがて
皆
(
みんな
)
して、
漸
(
ようや
)
くに蘇生をさしたそうだが、こんな恐ろしい目には始めて出会ったと物語って、
後
(
あと
)
でいうには、これは決して怨霊とか
因果
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
昨日着いた時から、
火傷
(
やけど
)
か何かで
左手
(
ひだり
)
の指が皆内側に
屈
(
まが
)
つた宿の
嬶
(
かかあ
)
の
待遇振
(
もてなしぶり
)
が、案外親切だつたもんだから、松太郎は
理由
(
わけ
)
もなく此村が気に入つて、一つ
此地
(
ここ
)
で伝道して見ようかと思つてゐたのだ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ひよろ高い
屈
(
まが
)
つた
身體
(
からだ
)
してテク/\上つて行くのであつた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
四五人のスキャップを雇い込んで、××町の交番横に、トラックを待たせておいて、モ一人の
家
(
うち
)
へ行こうと、
屈
(
まが
)
った
路次
(
ろじ
)
で、フト、二人の少年工を
発見
(
みつけ
)
出したのだ。
眼
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
父は大正十二年に七十三歳で
歿
(
ぼっ
)
したから、逆算してみるに明治二十九年にはまだ四十六歳のさかりである。しかし父は若い時分ひどく働いたためもう腰が
屈
(
まが
)
っていた。
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ひょろ高い
屈
(
まが
)
った身体してテク/\上って行くのであった。
子をつれて
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
明治二十九年に丁度僕が十五になつたので、父は
湯殿
(
ゆどの
)
山の
初詣
(
はつまうで
)
に連れて行つた。その時父は四十五六であつただらうから現在の僕ぐらゐの年であるがもう腰が
屈
(
まが
)
つてゐた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
屈
常用漢字
中学
部首:⼫
8画
“屈”を含む語句
前屈
屈曲
折屈
退屈
屈辱
窮屈
屈竟
理屈
鬱屈
背屈
屈指
屈託
屈托
屈強
佶屈
怠屈
佶屈聱牙
欝屈
屈伏
不屈
...