“切布”の読み方と例文
読み方割合
きれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから冷水を取らして切布きれに浸し、その頭を冷しながら非常に首筋なり脳なりへ圧迫力を加えて居りますと二十分ばかりもたちましたころ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
日本の墨壺すみつぼと云うのは、磨た墨汁すみ綿わた毛氈もうせん切布きれしたして使うのであるが、私などが原書の写本に用うるのは、ただ墨を磨たまゝ墨壺の中に入れて今日のインキのようにして貯えて置きます。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
犯人はこの前掛けの端をむしり取ってそれで手とナイフを拭いた。きながら歩いたものとみえる。さして遠くないグルストン街の角に、その、血を吸って重くなったエプロンの切布きれが落ちていた。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)