“布切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬのぎれ37.5%
きれ25.0%
ぬのきれ25.0%
ぬのぎ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて漁船の方でも龍介をみつけたと見えて、船の上から白い布切ぬのぎれを振りながら
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
母は膝の上の布切きれを前の方へ押しやった。子の頭のいただきから首条くびすじへかけて片手で撫手下なでおろしながら低い声で
(新字新仮名) / 横光利一(著)
羽織も着物も同じ矢絣模様の銘仙めいせんで、うすあかい外国製の布切ぬのきれのショオルが、不似合いに大きくその上半身を覆っていた。質屋の少し手前で夫婦はわかれた。
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あらいざらしという五、六尺の布切ぬのぎれを、みちのそばの地蔵さんの前などに張っておいて、通行の人に水をそそぎかけてもらうことは、ほかの地方も同じであるが、この布をまた一夜機いちやばたとしょうして
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)