“ぬのきれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布片83.3%
布切8.3%
布裂8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその兵隊達はみんな、無茶先生の香水を嗅がせられてくしゃみの出ないように、鼻の上から白い布片ぬのきれをかぶせて用心をしています。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
お雪は帯の間から、これも目のさめるほどな紅絹もみ布片ぬのきれを取り出して、その獣に向って振ると、眼をクルクルして、いつまでもそれを見ている。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
改札口に近い右手の片隅には、青いネルの布片ぬのきれに頬冠りをして毛布で身体からだを包んだ老婆が、シッカリとバスケットに獅噛しがみ付いて眠っていた。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その時廊下が一方へ曲った。そこには数人の武士がいたが、その一人がつと進むと、やにわに姫を抱きかかえ、手に持っていた布片ぬのきれを、被衣越しに鼻へあてた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
マルタンの命令により、組員はかわるがわるボートに乗り、沖合の難破船へぎつけては、船に残っている食糧や布片ぬのきれや器具などをボートにうつして持って帰った。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
羽織も着物も同じ矢絣模様の銘仙めいせんで、うすあかい外国製の布切ぬのきれのショオルが、不似合いに大きくその上半身を覆っていた。
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大体を藁で編みますが、念入に作ったものになると、これに古い布裂ぬのきれや色糸や、時としては色紙まで交えて作ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)