そう)” の例文
けれど首将みずから剣槍けんそうの中を駈けあるき、歩兵や騎兵を叱咤しったし廻る戦闘ぶりに変りはなく、武敏の手にある一そうもすでに血ぬられて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、咲耶子を道のきるところまでいこんで、ここぞと、気合きあいをあわせて、二そうしょに彼女の胸板むないたいていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胸いたへ一そう真額まびたいへ一太刀と、不破、奥田の打撃が加えられたが、それでもまだ小林平八郎は、仰向けに仆れながら、太刀を振り足業あしわざを働かせて
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうこうてきいとめることができないし、かれの友だちでも、手がつけられない忍剣にんけんだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、小脇に引っ提げている一そうの鋭い気ぐみを、その眼に見た。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうとつ。これも、小さい戦法といえようか。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)