“真額”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞額
読み方割合
まびたい54.5%
まっこう27.3%
まつかう9.1%
まひたへ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胸いたへ一そう真額まびたいへ一太刀と、不破、奥田の打撃が加えられたが、それでもまだ小林平八郎は、仰向けに仆れながら、太刀を振り足業あしわざを働かせて
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
咽喉笛へかじりつきたいように憎みを御互にもちながら、又五郎も斬らしておいて抜打に数馬の真額まっこうへ斬つける。この抜打は承知の事だから、避けは避けたが気が上ずっている身体からだはままに動かない。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
やうやくその顔のあきらかに見ゆるひまを求めけるが、別に相対さしむかへる人ありて、髪は黒けれども真額まつかう瑩々てらてら禿げたるは、先に挨拶あいさつでし家扶の畔柳にて、今一人なるその人こそ、眉濃まゆこ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
糸桜ほそきかひながひしひしとわが真額まひたへをむちうちにけり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)