“まっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真向63.6%
抹香28.4%
真甲3.4%
真額3.4%
驀向1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今にも真向まっこうから跳りかからんばかりの気勢を示したが、フェミストクリュスが『パリ』と答えたので、やっと安心して、首を頷けた。
しかし彼の抹香まっこう嫌いは、仏法の根本原理に異論があるわけでも何でもない。彼の眼に耳にして来た今の仏者の形に対しての反感だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といって飛び込んだ兵馬は、先に立った盗賊の真甲まっこうを一太刀きると
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
というままに、くびの手拭が真額まっこうでピンとると、棒をハタと投げ、ずかと諸手を墓にかけた。袖のしなうを胸へ取った、前抱きにぬっと立ち、腰を張って土手を下りた。この方がかかり勝手がいいらしい。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、三斗の悪水おすい驀向まっこうから打澆うちかけられた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)