“かみい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紙入50.0%
髪結25.0%
神居12.5%
紙幣入12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三日も前から、番頭の紙入かみいれを盜んで、それを證據にしたと言ふのは、少し細工が過ぎます。紙入れを盜めば騷がれるに決つて居りますから、そんなものは證據になりません」
三人が同じ食卓で朝飯あさめしを済ますやいなや、母が昨日涼しいうちにと頼んでおいた髪結かみいが来た。あらたての白い胸掛をかけて、敷居越しきいごしに手を突いた彼女は、御帰りなさいましと親しい挨拶あいさつをした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
烏羽玉うばたまより黒い黒髪を、ひるみもなく、川水にひたし、また川水を一心に浴びて、そこから見える神居かみいの森へ、夜もすがら、てのひらをあわせていた。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手帳もなければ、紙幣入かみいれもない。銀貨銅貨一つさえ見当らなかった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)