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紙入
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かみい
ふりがな文庫
“
紙入
(
かみい
)” の例文
何
(
なん
)
の
商買
(
しようばい
)
などがおありなさらう、そんなのでは
無
(
な
)
いと
言
(
い
)
ひながら
蒲團
(
ふとん
)
の
上
(
うへ
)
に
乘
(
の
)
せて
置
(
お
)
きし
紙入
(
かみい
)
れを
取
(
とり
)
あげて、お
相方
(
あいかた
)
の
高尾
(
たかを
)
にこれをばお
預
(
あづ
)
けなされまし
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「三日も前から、番頭の
紙入
(
かみい
)
れを盜んで、それを證據にしたと言ふのは、少し細工が過ぎます。紙入れを盜めば騷がれるに決つて居りますから、そんなものは證據になりません」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
廣小路
(
ひろこうぢ
)
を
出
(
いづ
)
れば
車
(
くるま
)
もあり、
阿關
(
おせき
)
は
紙入
(
かみい
)
れより
紙幣
(
しへい
)
いくらか
取出
(
とりいだ
)
して
小菊
(
こぎく
)
の
紙
(
かみ
)
にしほらしく
包
(
つゝ
)
みて、
録
(
ろく
)
さんこれは
誠
(
まこと
)
に
失禮
(
しつれい
)
なれど
鼻紙
(
はながみ
)
なりとも
買
(
か
)
つて
下
(
くだ
)
され
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唯
(
たゞ
)
亂暴
(
らんぼう
)
一
途
(
づ
)
に
品川
(
しながは
)
へも
足
(
あし
)
は
向
(
む
)
くれど
騷
(
さわ
)
ぎは
其座
(
そのざ
)
限
(
ぎ
)
り、
夜中
(
よなか
)
に
車
(
くるま
)
を
飛
(
と
)
ばして
車町
(
くるまゝち
)
の
破落戸
(
ごろ
)
がもとをたゝき
起
(
おこ
)
し、それ
酒
(
さけ
)
かへ
肴
(
さかな
)
と、
紙入
(
かみい
)
れの
底
(
そこ
)
をはたきて
無理
(
むり
)
を
徹
(
とほ
)
すが
道樂
(
だうらく
)
なりけり
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
化物
(
ばけもの
)
ではいらつしやらないよと
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
で
言
(
い
)
つて
分
(
わか
)
つた
人
(
ひと
)
に
御褒賞
(
ごほうび
)
たと
懷中
(
ふところ
)
から
紙入
(
かみい
)
れを
出
(
いだ
)
せば、お
力
(
りき
)
笑
(
わら
)
ひながら
高
(
たか
)
ちやん
失禮
(
しつれい
)
をいつてはならない
此
(
この
)
お
方
(
かた
)
は
御大身
(
ごだいしん
)
の
御華族樣
(
ごくわぞくさま
)
おしのびあるきの
御遊興
(
ごゆうきよう
)
さ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“紙入”で始まる語句
紙入留