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閃々
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きら/\
と、
時々その
中から、
黒く
拔出して、
跫音を
沈めて
來て、
門を
通りすぎるかとすれば、
閃々と
薄のやうなものが
光つて
消える。
疎らな鎮守の森を
透して、
閃々する燈火の影が二つ三つ見え出した頃には、月が
已にその美しい姿を高社山の黒い偉大なる姿の上に
顕はして居て
尾谷川の
閃々と夕日にかゞやく
激湍や、三ツ峯の牛の
臥たやうに低く長く
連つて居る
翠微や、
猶少し遠く上州境の山が深紫の色になつて
連り
亘つて居る有様や、ことに、
高社山の
卓れた姿が