“高社山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうしやざん50.0%
こうしやざん25.0%
たかしろやま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は夕靄ゆふもやの群が千曲川ちくまがはの対岸をめて、高社山かうしやざん一帯の山脈も暗く沈んだ。西の空は急に深い焦茶こげちや色に変つたかと思ふと、やがて落ちて行く秋の日が最後の反射をに投げた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
遠くには、高社山こうしやざんの白皚々とした頭を雲の上にあらはし、はかなく栄える夕日を浴びて、永遠に黙つて悲惨な色を出して輝いてをります。
田舎からの手紙 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
休茶屋を出て川の岸近く立って眺めると上高井の山脈、菅平すがだいらの高原、高社山たかしろやま、その他の山々は遠く隠れ、対岸の蘆荻ろてきも枯れ潜み、の形した河心の砂の盛上ったのも雪に埋もれていた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)