“菅平”の読み方と例文
読み方割合
すがだいら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かう大観すればスキー場霧ヶ峯はゲレンデーのみではなく山スキーの霊場であつて、菅平すがだいらと比肩すべきものである。
釣十二ヶ月 (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
休茶屋を出て川の岸近く立って眺めると上高井の山脈、菅平すがだいらの高原、高社山たかしろやま、その他の山々は遠く隠れ、対岸の蘆荻ろてきも枯れ潜み、の形した河心の砂の盛上ったのも雪に埋もれていた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夜の空気は稀薄で、痛いように冷え切っていた。僕たちはあすは何処かもっと山の方——菅平すがだいらか、野辺山のべやまあたりまで出かけ、妻がこちらに来る頃にまた戻ってくることを約束して林のはずれで別れた。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)