“いっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一向88.8%
一行7.2%
一匣0.8%
一口0.8%
一更0.8%
一爻0.8%
一考0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから木の香や刃物の香が新らしいうちは、人の家だと思うから、いて見ようともしない。一向平気なのは雀ぐらいなものである。
こうして、ふたたび、ニールスとガンの一行は、静かな空を飛んでいきました。あたりは、まえのように、またひっそりとしてきました。
右にこのを取って、ちょっと振向いて、菩薩にものを言いそうなのが優闐玉、左に一匣を捧げたのは善哉童子
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五百は幼くて武家奉公をしはじめた時から、匕首一口だけは身を放さずに持っていたので、湯殿に脱ぎ棄てた衣類のから、それを取り上げることは出来たが、衣類を身にはなかったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ところで、その日ち二人のきれいな女を見たので、帰ってからそのことばかりっていた。一更がもう尽きようとしたところで、三娘が門をいて入って来た。
封三娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
御承知でもあろうが、筮と云う物は、一爻に三変の次第があり、一卦に十八変の法があるから、容易に吉凶を判じ難い。そこはこの擲銭卜の長所でな、……
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何人が進んでそのに応ずるかはの知る限りでない。余はただ文壇のために一言して諸君子の一考わしたいと思うだけである。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)