“嘱”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
しょく73.7%
たの18.4%
しよく2.6%
たのみ2.6%
まか2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何人なんぴとが進んでそのしょくに応ずるかはの知る限りでない。余はただ文壇のために一言して諸君子の一考いっこうわずらわしたいと思うだけである。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一度出してみると引込んでいることが出来なくなり、それから先きは友達のたのみに応じていつも小説のような文章を書き、積り積って十余篇に及んだ。
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)
六時 明六時(卯) 東町奉行跡部良弼あとべよしすけは代官二人に防備を命じ、大塩平八郎の母兄大西与五郎に平八郎をひて処決せしむることをしよくす。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
で、間に取成してくれい、わびを言うてくれい、とのおたのみぢやけれど、それは僕はん。為んのは、間に対してどうも出来んのぢやから。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
また、将来のお計りも、すべて、おまかしあって、万まちがいないでしょう。……不肖ふしょういささか学び得てお役に立ちそうなことは、今日までに、ほとんど申しあげて、あつくご会得えとくもあることと存じまする。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)