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嘱
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たの
ふりがな文庫
“
嘱
(
たの
)” の例文
旧字:
囑
一度出してみると引込んでいることが出来なくなり、それから先きは友達の
嘱
(
たの
)
みに応じていつも小説のような文章を書き、積り積って十余篇に及んだ。
「吶喊」原序
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
私が日本に帰った時(正岡はもう死んで居た)
編輯者
(
へんしゅうしゃ
)
の虚子から何か書いて
呉
(
く
)
れないかと
嘱
(
たの
)
まれたので、始めて『吾輩は猫である』というのを書いた。
処女作追懐談
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一日
措
(
お
)
いて、主税が自分
嘱
(
たの
)
まれのさる学校の授業を済まして帰って来ると、門口にのそりと立って、
頤
(
あご
)
を撫でながら、じろじろ門札を
視
(
なが
)
めていたのが、坂田礼之進。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其の田島に対するを見よ、其幼児に対するを見よ、其幸助に嫁して後に、正助の
嘱
(
たの
)
みに応じて富四郎を難なく説き伏せたる後、又た正助にも股を喰はせし粋気を見よ。
粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
喚
(
よ
)
ブ/想フ公ノ遺集
嘱
(
たの
)
ムヲ労セズ/已ニ見ル半バ彫リテ梨棗新タナリ〕この詩によってわたくしは
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
父親の縁故から知っている或
叩
(
たた
)
き大工のあることを想出して、そこへ
駈
(
かけ
)
つけていった彼女は、仕事を拡張する意味で普請を
嘱
(
たの
)
んだところで、彼は呑込顔にそう言って引受けた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
渠はこの介抱を
主
(
あるじ
)
の
嫗
(
おうな
)
に
嘱
(
たの
)
みて、その身は息をも
継
(
つ
)
かず再び
羸馬
(
るいば
)
に
策
(
むちう
)
ちて、もと来し
路
(
みち
)
を急ぎけり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“嘱”の意味
《動詞》
(ショク)頼む。委ねる。属する。
(ショク)望みを託す。
(ショク)伝言する。
(出典:Wiktionary)
嘱
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
“嘱”を含む語句
依嘱
嘱託
嘱目
嘱望
委嘱
至嘱
嘱托
遺嘱
付嘱
嘱付
嘱賂
御委嘱
為岡本楼主人之嘱
生嘱