“いつかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一向78.6%
一行14.3%
一考3.6%
一腔3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんたとあの人達の間に一向いつかう心が通ひ合ふことがないのは、丁度、あの人達が生きた人間でなく、たゞの人影でゞもあるやうぢや。
一行いつかう遭難さうなんは、學校がくかうれいとして、食饌しよくせんそなへるさうです。丁度ちやうどあたつたのです。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで先生せんせいしたがきをると「ヰルナラタヅネル」一字いちじのことだ。わたしかう一考いつかうしてしかして辭句じくあらためた。「ヰルナラサガス」れなら、局待きよくまち二字分にじぶんがきちんとはひる、うまいでせう。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一腔いつかうの詩情ほとんど永井荷風ながゐかふう氏を想はしむるものありと云ふべし。(二月十一日)