一行いつかう)” の例文
大佐等たいさら一行いつかうこのしまたのはわたくしより餘程よほどまへで、その留守中るすちう米國軍艦べいこくぐんかん「オリンピヤ」がう横濱よこはまへやつてて、おと名高なだかき、チヤーチの熱球ねつきゆう魔球まきゆう
一行いつかう遭難さうなんは、學校がくかうれいとして、食饌しよくせんそなへるさうです。丁度ちやうどあたつたのです。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其他そのた手段しゆだんでは、到底とうてい今日けふ明日あすに、このしま出發しゆつぱつする方法てだてもありませんから、むをず、ある時期ときまでは、吾等われら一行いつかうともに、この絶島ぜつたう御滯在ごたいざいほかはありません。
まだ可怪おかしかつたのは、一行いつかうが、それから過般いつかの、あの、城山しろやまのぼ取着とつつき石段いしだんかゝつたときで。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
して、櫻木君さくらぎくん一行いつかう意外ゐぐわい天變てんぺんのために、きたる二十五にち拂曉ふつげう橄欖島かんらんたう附近ふきんにて貴下等きから應援おうえんつのですか、よろしい、うけたまはる以上いじやう最早もはや憂慮いうりよするにはおよびません。
案山子かゝしどもはわらみだれたけむりごとく、前後あとさきにふら/\附添つきそふ。……してほこら樹立こだち出離ではなれる時分じぶんから、希有けう一行いつかうあひだに、ふたあかりいたが、ひかりりともえず、ものをうつさぬでもい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一行いつかうは、かれと、老爺おやぢと、べつ一人ひとりたかい、いろあを坊主ばうずであつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
春日野村かすがのむらいたので、づ一けん茶店ちやみせやすんで、一行いつかうほつ呼吸いき
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)