“ひとくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一口96.6%
一唇1.7%
一杯1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凡てが、君とか、親とか、国とか、社会とか、みんなひと本位であつた。それを一口ひとくちにいふと教育を受けるものが悉く偽善家であつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして、濃茶こいちゃの茶碗が、太閤から、順に呑み廻しに移ってくるうちに、刑部は、その茶を一唇ひとくちふくみながら、たいへんな粗相をしてしまった。
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「近づきのしるしに、どこかで一杯ひとくちやろうじゃねエか」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)