“煮附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
につけ60.0%
につ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西國船さいこくぶね難船なんせんにおいらが叔父的をぢき彌次郎兵衞やじろべゑ生命懸いのちがけ心願しんぐわん象頭山ざうづざんさけつたを、咽喉のどもとぎた胴忘どうわすれ、丸龜まるがめ旅籠はたご大物屋だいもつやくとや、茶袋ちやぶくろ土瓶どびん煮附につけ、とつぱこのおしる
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それらを買って来て、いろいろな料理をしてくれたのであるが、そのうちの牛蒡の煮附につけには、ちょっと驚いた。土のついた牛蒡を洗って、大きく斜めにさっさと切って、なべほうり込む。
面白味 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
食卓には、つくだ煮と、白菜のおしんこと、烏賊いか煮附につけと、それだけである。私はただ矢鱈に褒めるのだ。
新郎 (新字新仮名) / 太宰治(著)
鉄砲町の百瀬ももせという接骨医の裏にいたが、半片はんぺんを三角にきって煮附につけたお菜をわけてくれて、絵硝子ガラスのはまった行燈あんどんのわきで一緒に御膳をたべさせるのを楽しみにしていた。